ページのトップへ

サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

コンゴ民主共和国 母親と子どもたちの再生のために


 

467a11bbfad7b1d341b6b5e16438d2b3_XL

 

(ANS – 2017年5月22日 コンゴ民主共和国・ゴマ)
http://www.infoans.org/en/sections/news/item/3280-the-democratic-republic-of-the-congo-maison-marguerite-and-foyer-annuarite-places-of-rebirth-for-mothers-and-babies

 20年以上にわたるゲリラ戦によって、北キヴ地方は天然資源に恵まれながらも、極端な貧困、襲撃、暴力にさいなまれている。この混沌とした状況の中、最初に犠牲になるのは少女たちである。大人になる前に母親になるのは、虐待の結果であることが珍しくない。自分の子どもよりわずかに年上の少女たちは孤独で無力な状況に陥る。ゴマのサレジオ会はこのような若い女性のため、2つの施設を開いた。「マルゲリータの家 Maison Marguerite」と「アヌアリトの家 Foyer Annuarite」である。

 2つの施設は、単身の母親や若く危険にさらされた女性たちを迎え、保護、支援するために開設された。ここで働く教育者、ボランティア、社会・心理学的支援を行うスタッフは、少女たちのために次のことを提供している:

・心理的サポート
・自分を知り、自尊心を養うための、教育的な、動機を見いだす歩み
・調査、仲介、家族との再会
・職業教育
・訓練
・レクリエーション、スポーツ
・小規模ビジネス育成のための少額融資

 サレジオ会、多くの協力者、女性の協力者のおかげで、今日、17歳のサファリは自分と子どものために希望を持てるようになった。サファリは幼いときに父に捨てられ、継父とうまくいかず路上で生活するようになった。その後、出会った男性と付き合ったが、妊娠したとわかると捨てられ、妊娠6か月のときに路上生活に戻り、ストリートチルドレンに対する警察の無差別な容赦ない取り締まりによって捕まり、刑務所へ。

 少年法廷を通して多くの子どもの身柄を引き取ることのできたゴマのサレジオ会の仲介が彼女を救った。こうして8月18日、マルゲリータの家で、バラカ(祝福)・モーセは生まれた。

 16歳のジュスティーヌはあまりに多くの苦しみを味わった。両親の離婚後、娘の親権を争う父と母の間を何度も行き来したあげく、母のもとから逃げ出し、父のもとに行こうとしていたとき、何年にもわたり政府軍と戦う反乱軍の兵士に誘拐され、2か月ものあいだ暴行を受ける。妊娠した彼女は地元の市民グループと社会局の助けによってマルゲリータの家にたどり着いた。ジュスティーヌの苦しみはここでようやく終わった。このセンタ―で幼い子どもと共に面倒を見てもらえるからだ。

より詳しい情報は、こちらをご覧ください:
Missioni Don Bosco
https://news.missionidonbosco.org/storie-delle-ragazze-madri-di-goma