クリスティーネ: 人びとのために生きた偉大な生涯
6月13日、アマゾニアのサレジオ会共同体の協働者、オーストリア人ボランティアの看護士クリスティーネ・グリューバーさんが悲劇的な飛行機事故で帰らぬ人となった。エクアドルのキートで執り行われた葬儀ミサで、サレジオ会のエクアドル管区長ファルファン神父は、クリスティーネがエクアドルに到着したときから献身的に働き、その精神を福音から汲んでいたと語った。
同じ事故で、タイシャのドン・ボスコ病院院長の医師ベティー・ロドリゲスさん、エクアドル厚生省の心理士、飛行機を操縦していたパイロットも亡くなった。事故原因はまだわかっていない。
クリスティーネは2012年の秋からオーストリアでサレジオ会員と共に働きはじめ、ボランティアのプログラムに興味を持つようになった。研修を受けた後、5月にエクアドルに到着し、アマゾニアのドン・ボスコ病院などで長期にわたって働く予定だった。
仕事の様子についてEメールに次のように書いている。「うつ状態から脱け出せるよう、何とかイルダ(患者の一人)を助けようとしています。イルダは愛すべき人です。家を訪問したときは、血圧の様子を見たり、うつ病の治療を手伝ったりします。何よりも、イルダに喜びをあげたいのです。」
「クリスティーネの偉大さは、人のために生きたことでした。彼女の死の意味は、私たちにはわかりません。しかし、彼女の死は、彼女が生きるために選んだ道の途上にあったのです。」ファルファン神父は説教でこのように語った。
(ANS – キート – エクアドル 2013年6月20日)