エクアドル 地震も教育を止めることはできない
(ANS – 2016年6月15日 エクアドル・マンタ) http://www.infoans.org/en/sections/news/item/1183-ecuador-the-earthquake-does-not-stop-education-children-and-youth-return-to-the-salesian-school
子ども、若者たち、学校での勉強を再開
ユニセフによると、4月16日の地震によってエクアドルの280の学校が損壊、マナビ、エスメラルダスの地域の約8万8千人の子どもたちが教育の場を失った。この悲劇の後、子どもたちは徐々に教室に戻りはじめ、マンタのサン・ホセ・サレジオ学校の1200人の生徒は6月13日、学校生活を再開した。
大きな被害を受け補修された校舎の運動場は、早朝から、親に付き添われた何百もの子どもや若者たちで埋まりはじめた。初日の作業は、おもに心身をほぐす遊び、心理的なケアの活動にあてられた。午前中は子どもたち、午後は大人のためのプログラムが行われた。
このプログラムを行うため、サレジオの学校の教育共同体はサレジオ大学の心理学者たちの専門的助けを借りた。目的は、地震の体験から来る不安と情緒的トラウマを乗り越えられるように子どもたちを助けること。地震の記憶がまだ心の傷となって残っているのだ。子どもたちは仲間とすごす中で、体験を分かち合うことができる。
マンタのサレジオ会共同体の院長、ルイス・モスケラ神父は生徒と親たちを温かく迎え、大人は校舎と新しい教室を見学、安全対策を確かめ、安心することができた。
サン・ホセ校の古い校舎と体育館は取り壊されたが、マンタのサレジオ会の事業は休むことなく、ドン・ボスコのスタイルに従った質の高い教育を提供し続ける。6月20日には、2016-2017年の新学年が始まる。
サレジオ会と市民は、多くの連帯のしるしに、神に感謝をささげる。引き続きマンタの教育事業の再建を助け、地震の被害を受け、いまだに食糧や水といった基本的なニーズに直面する人々を支えることが大切である。しかし、一つ確かなことがある。「サレジオの生徒は学ぶことをやめない。」