ウガンダ ナムゴンゴの家は子どもたちの救い
(ANS – 2016年5月17日 ウガンダ・ナムゴンゴ)
暴力に反対する取り組みで知られるウガンダ人のノーベル平和賞候補、ビクター・オチェはインタビューでこう語っている。「若者は戦争の道具ではなく、平和の道具です。」
バルトロミェイ・チォクは、ウガンダのナムゴンゴでサレジオ会員と共にボランティアとして働く青年。アフリカ滞在は彼の人生観、世界観を変え、ウガンダが「この1年、自分の家」であったこと、そして「ナムゴンゴのこの家は、ウガンダの子どもたちの救い」であることを確信させた。
「ドン・ボスコ子どもと命のミッション(CALM)」はストリートチルドレンのためのサレジオ会事業。サレジオ会共同体は200人の少年たちのために安心できる穏やかな環境を提供している。「おはようございます、おじさん」。バルトロミェイは毎朝、少年たちのあいさつを受ける。ダウディはその一人。7歳のダウディはバルトロミェイにウガンダのゼリーをおすそ分けする。「子どもたちは年中ゼリーを食べています。」
「子どもたちと一緒にいるのが好きです」とバルトロミェイは語る。「午後、私たちは外に出て、草を刈り、土地をさっぱりさせます。私は一度ならず心に問いかけました。『本当にポーランド生まれか? ここがふるさとなんじゃないか?』 私の心はアフリカのリズムで鼓動しているからです。私たちは草を刈ります。鋭い葉で肌が傷つきますが、誰も文句は言いません。この仕事をしなければ動物たちは餌にありつけず、私たちも食べられないからです。」
「この少年たちは人生に傷つく経験をしています。路上は彼らの家でした。しかし、街はむごい継母です。心の傷は生涯残ります。ウガンダの路上で、若者たちは名前の無い存在になります。誰も彼らを知らない。誰も覚えていない。ナムゴンゴのサレジオの家は、この少年たちの救いなのです。ここを巣立った多くの少年たちは、その後もここを訪れます。少年たちにとってこのミッションは、唯一の家族なのです。」
バルトロミェイは次のように結んだ。「私を塵の中から取り上げてウガンダで働く新しい人生をくださったのは神です。神の愛が私を動かし、弟子になりたいという望みを私の中に目覚めさせました。アフリカに赴かせたのはキリストの愛です。今、ここの一員として幸せです。」