イタリア中部地震 被災者緊急支援に動くサレジオ会
(ANS – 2016年8月31日 イタリア・ローマ)
サレジオ会の支部は、イタリア中部を襲った地震による被害を受けなかったが、ローマではかすかな衝撃が感じられ、マチェラータ、ペルージャ、テルニ、ロレート、チヴィタノーヴァの支部でも揺れを感じた。マチェラータの校舎、グアルド・タディーノと山間部のカルカラ・ディ・ウッスィータの田舎の家は、地震による損傷がないか調査を予定している。
若いサレジオ会員パウロは地震の夜、アマトリーチェに滞在していた。パウロの姪エリーザとその両親、パウロの叔父、叔母が犠牲となった。甥のアンドレアは助かった。
サレジオ会中央イタリア統治区(ICC)はパウロに哀悼の辞を伝え、地震で亡くなった方々、被災して苦しむすべての人のために祈ることを約束した。
何年か前、ラキーラの地震の被害を受けたICCは、この新たな悲劇が起きると、状況を把握し可能なかぎりの支援を行うため、すぐに動き出した。
ICCは被災地のさまざまな状況をフォローしており、管区長レオナルド・マンチーニ神父と中心的な協働者たちは会合を開き、状況について検討を行った。緊急支援の必要な現段階にあって、個人あるいは家族の被災者を一時的に収容する場を提供することなどが可能性としてあがった。ICCは行政の担当部署と連携し、被災者を受け入れる用意がある。
またICCは、今後、教育・司牧プログラムを通して支援したいと考えている。被災地のリエティ教区とアスコリ・ピチェーノ教区に協力するため、すでに動き出している。交わりと福音的、教会的な兄弟愛のしるしとして、連帯のうちに共に働きたいと考えている。ICCの教育司牧共同体とサレジオ青年運動SYMもこの連帯の歩みに参加することになる。