イタリア サレジアン・シスターズ宣教派遣140周年を祝う
(ANS – 2017年11月15日 イタリア・ジェノバ)
http://www.infoans.org/en/sections/news/item/4344-italy-140-years-since-fma-s-first-missionary-expedition
2017年11月14日、サレジアン・シスターズFMAの「高間の聖母」管区共同体は、古い歴史を持つイタリア・ジェノバ港の船上に集い、1877年11月14日という歴史的な日を祝った。140年前、扶助者聖マリアの娘たちがドン・ボスコとマドレ・マザレロの精神をアメリカ大陸にもたらすため、ヨーロッパの岸辺を後にした日である。
新たな人々や文化と出会うために境界を越えて出かけて行くことは、FMAの初期の共同体の特徴だった。神のやさしさ、神の愛という、思い込みを覆す、最も驚くべき知らせをこの世にもたらそうと心をはずませて。
1877年11月9日、教皇ピオ九世の祝福を受け、扶助者聖マリアの加護のもと、最初の宣教女たちはジェノバ港を離れ、大いなる旅へ赴いた。「姉妹たちは特別な荷物をたずさえて出発する:神への大きな信頼、イエスの愛を知らせる喜び、新しい習慣や文化を前にしての謙虚さ、生活の中で犠牲を喜んで引き受けること、そして、状況によって求められるなら、良いことのために十字架と殉教の代価を払うことになるかもしれないと知っていること。神が求めるとき、すべてを求められると確信しつつ!」(年代記Ⅱ, p.276-291)。以来、多くの姉妹が後に続いている。
今も93か国で働く多くの姉妹が綴る歴史の1ページが、実にこの港から始まった。シスター・アンジェラ・ヴァライス(23)、シスター・ジョヴァンナ・ボルニャ(17)、シスター・アンジェラ・カッスーロ(25)、シスター・アンジェラ・デネグリ(17)、シスター・テレサ・ジェッダ(24)、シスター・テレサ・マザレロ(17)、この最初の6人のサレジアン・シスターズにより、モルネーゼの精神は海を渡り新世界に伝えられた。おびただしい数の子ども、若者、男性、女性、家庭……に喜びと希望の贈りものが届けられてきた。
サレジアン・シスターズ総長マドレ・イヴォンヌ・ランゴアは宣教派遣140周年に触れ、次のように書いている。「イエスに従う人は皆、常に歩んでいます。安楽な定住生活にとどまることはできません。熱意、聖霊の炎は、目に見るものです;その炎は働き、磁石のように引きつけます。宣教の召命は、燃える炎があるとき、宇宙の霊が震えるとき、はじめて生まれてきます。マドレ・マザレロにおいて、モルネーゼの最初の共同体においてそうであったように。これこそ、私たちの会の、そして教会のほかの多くの会の発展の秘密でした。」