ミャンマー「ボートピープルに共感とあわれみを」
チャールズ・ボー枢機卿ビルマ政府に呼びかけ
「はかり知れない悲劇が東南アジアの海で起きています。貧困と、ミャンマー、バングラデシュの紛争を逃れ、ボートピープルの新たな波が海を漂っています。男性、女性、子どもたちが人身売買を行う犯罪者たちの犠牲となっています。小さな船にすし詰めにされ、しばしば海で亡くなっています。新たな傷口が開いています。この仏の国で、あわれみと共感が川のように流れなければなりません。」サレジオ会のチャールズ・マウン・ボー枢機卿は、ミャンマーの首都ヤンゴンで、ロヒンガの人々のために特別な呼びかけを行った。
ロヒンガの人々は、タイ、マレーシア、インドネシアなどの近隣諸国に庇護を求め、人道的危機が続いている。かつてのベトナムのボートピープルや現在北アフリカから逃れる地中海のボートピープルに触れながら、ボー枢機卿は難民が尊厳と安全を求めていること、ミャンマーがすべての人の尊厳を大切にする道義的責任があると訴えた。ロヒンガがイスラム教徒であるため、一部の差別的な主張に影響されたミャンマー政府は排他的姿勢を示すようになっている。ボー枢機卿は、他者への慈しみを大切にする仏教の輝かしい伝統を揺るがす排他主義を批判、共感とあわれみがミャンマーの二つの目でなければならない、その目で平和と人間の尊厳というビジョンをみるために、と呼びかけた。
(ANS – 2015年5月27日 ミャンマー・ヤンゴン)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&doc=12731&Lingua=2