「ドメニコ・サビオとドン・ボスコ」活動つづく
キリスト教徒とイスラム教徒の若者たちから成るグループ、「ドメニコ・サビオとドン・ボスコ」はリベリアで、首都モンロビアの周りの農村部の人々をエボラ出血熱から守るため、献身的活動を続けている。致死率の高いウィルスに打ち勝って治癒するケースが出てきていることが、若者たちを勇気づけている。
若者たちは難しい社会環境の中で活動している。人々は政府を信用せず、エボラが存在せず、保健省が資金を着服しようとしているなどのうわさと批判が広まっている。政府は、3月に国内でエボラ出血熱の発生があったにもかかわらず、7月末に政府高官が死亡してから、ようやく本格的対策に取りかかっている。
しかし、良いニュースも伝えられるようになった。最近、エボラ出血熱の治癒した人が34人、確認された。その人々の多くの証言によると、適切な栄養摂取と看護が大きな助けになったとのこと。この情報に勇気づけられたグループの若者たちは、隔離された患者に直接会えないものの、食料や殺菌剤、ミネラルウオーター、水を浄化する塩素、石けん、金銭的支援などを、大司教区の救援組織を通して、モンロビア周辺各地の隔離センターに送り始めた。
リベリアでは、モンロビアとその周辺がエボラ出血熱患者の最も多い郡となっている。2つの郡で発生がなく、「ドメニコ・サビオとドン・ボスコ」が活動を行った郡では、発生数が減少している。
(ANS – リベリア・モンロビア 2014年9月10日)
http://www.infoans.org/1.asp?sez=1&sotSez=13&doc=11296&lingua=2