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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

善良なキリスト者、誠実な社会人として生きる


サレジアニ・コオペラトーリ


ドン・ボスコを支え働く信徒たち


 サレジアニ・コオペラトーリは、サレジオ会やサレジアン・シスターズの霊的支えを受けながら協働者として生きるカトリック信徒の会です。1876年、「善良なキリスト者、誠実な社会人」の会としてドン・ボスコにより創立されました。
 ドン・ボスコが貧しい若者のためにオラトリオ(学び・祈り・共に生活する場)の事業を始めるとすぐに、敬虔で熱心な信徒や司祭が手伝いにきました。夜間学校を手伝ったり、カテキズム(教会の教え)を教えたり、元受刑者たちに仕事を探してくれる人や、貧しい少年たちの身だしなみやベッドの世話をしてくれる人、経済的援助をしてくれる人もいました。そのおかげで、非行寸前だった若者にも豊かな実りが現れてきたのです。「協働者は、いつも神のみ摂理が私たちに任せた事業の支えとなってくれた」とドン・ボスコは記しています(『完訳ドン・ボスコ伝』p421〜426参照)。サレジオ会とともに「社会の中のサレジアン」として生きるサレジアニ・コオペラトーリの働きによって、ドン・ボスコの事業は世界に大きく広がり浸透していったのです。

特に若者のために活動


 現在、世界5大陸80か国で3万人の会員が活動し、日本では東京・静岡・三重・大阪・福岡・大分・宮崎・長崎に11支部と名古屋など3地区で約150人の会員がいます。  各支部は月1回の定例会をもち、サレジオ会やサレジアン・シスターズの指導のもと、カトリック信徒・サレジオ家族としての養成を受けます。会員はそれぞれの社会生活を営み、家庭生活を大切にしながら、生涯を通して自己の養成に励み、地域社会・家庭・職場・教会など、各自が与えられた場で活動します。特に弱い立場の人や青少年に関心をもって、その育成に関わる活動をしています。例えば、青年ボランティアグループの活動を後方支援する会員もいれば、東日本大震災以来、被災地の若者の支援を継続しているグループもあります。

学校教育現場での活動


 静岡サレジオ幼稚園・小学校・中学校・高等学校(学校法人星美学園、静岡県静岡市)はサレジアン・シスターズが設立母体ですが、十数人のサレジアニ・コオペラトーリ会員が教職員として勤めています。カトリック・ミッションスクールとして、またドン・ボスコの教育法を実践する学校として、「いのちの与え主である神の愛のうちに、正しい価値観・人生観をもった誠実な社会人を育成する」使命を果たすことができるように、他の教職員の皆さんと共に学びながら働いています。フィリピンやオーストラリアにあるサレジオ姉妹校との交流や、ボランティアグループVIDESジュニアのサポートなど、生徒のボランティア活動が活発なのも静岡サレジオの特徴です。

東アジア・オセアニア地域大会を東京で開催


 2017年5月7〜10日、第9回サレジアニ・コオペラトーリ東アジア・オセアニア(EAO)地域大会が東京都新宿区の京王プラザホテルで開催され、13か国から約330人が集まりました。今回の大会のテーマは「集まろう、若者のために」で、13か国から70人以上の若者たちも参加して「若者の集い Youth Meeting」が開催されました。(p.20〜21記事参照)
 大会では、実践事例の学び、今後3年間の行動計画の検討(特に養成と若者のために働くこと)のほか、文化交流の夕べ、6か国27人の新会員入会式も行われ、サレジオの家族的雰囲気の中、大きな喜びを分かち合う実り多い4日間となりました。
 今大会の実現のためにご支援くださった多くの皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
(文・写真/サレジアニ・コオペラトーリ提供)

サレジアニ・コオペラトーリ
Associazione Salesiani Cooperatori (ASC)

 

世界5大陸80か国で3万人の会員が、サレジオ会やサレジアン・シスターズと共にカトリック信徒協働者として活動。日本では11支部(赤羽・目黒・調布サレジオ・調布深代寺・静岡・大阪・四日市・北九州・宮崎・別府・長崎)と3地区(名古屋・日田・香川)で約150人の会員が活動しています。
お問い合せ先:ascgia[at]salesians.jp([at]を@に置き替えて送信してください)
ローマ総本部ウェブサイト
www.asscc-mondiale.org
(ドン・ボスコの風No.19 2017年7月掲載)