サレジオ家族の聖人略伝
サレジオ会とファミリーの聖人・福者など、
神と人々に生涯を捧げた模範的な人々の略伝を紹介します。
Luigi Variara福者アロイジオ・ヴァリアラ司祭1875-1923年
サレジオ会司祭
記念日:1月15日
1875年、北イタリア・アスティのヴィアリジという小村の信仰の深い家庭で生まれた。父親はドン・ボスコの説教を聴き、大きな感銘を受けた。
父親のはからいによって、アロイジオは、1887年10月、ヴァルドッコのオラトリオに通うようになる。死期の迫っていたドン・ボスコから召命に応じるように促す強いまなざしを感じとった。やがて、17歳でサレジオ会員となり、ヴァルサリチェで哲学課程を修める。ここで、アンドレ・ベルトラミ神父の感化を受け、これが彼の宣教に大きな影響を与えることになる。コロンビアでハンセン病患者の世話をしていたウニア神父に抜擢されて、19歳のとき、宣教師として同行した。
派遣された活動の場は、2000人の住民のうち約700人のハンセン病患者のいるアグアス・デ・ディオスであった。彼はオラトリオ、ブラスバンド、演劇部を設け、病気の孤児を受け入れる施設を開き、「イエス・マリアの聖心修道女会」をわずか30代の若さで創立した。こうして、アグアス・デ・ディオスに春のような雰囲気をもたらした。
住民、患者や孤児に対する尽きることのないイニシアチブは周囲の理解が得られず、中傷に苦しんだ。ルア神父はトリノから彼を励ましていた。
晩年には、そのため、世話をした愛する患者たちからも離れて暮らすことを余儀なくされ、不遇のうちに生涯を終えた。1923年2月1日の早朝であった。享年48歳。 2002年4月14日、教皇ヨハネ・パウロ2世によって福者の位に上げられた。
(ちなみにベッキ総長を最後まで看取ったのは同会のシスターたちであった)