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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

サレジオ家族の聖人略伝

サレジオ会とファミリーの聖人・福者など、
神と人々に生涯を捧げた模範的な人々の略伝を紹介します。

Filippo Rinaldi福者フィリッポ・リナルディ司祭1856-1931年
サレジオ会第4代総長

記念日:12月5日


 1856年、アレッサンドリアのモンフェラートで誕生。21歳のとき、ドン・ボスコにひかれて入会し、司祭叙階後は、志願者と修練者の養成担当の責務を果たす。1889年、ドン・ルアは彼をスペインのサッリアの院長に任命し、また3年後にはイベリア半島の管区長の任を与えた。彼は「スペインのサレジオ会」の発展に大いに貢献し、基礎を固め、19の支部を開設した。
 1901年、サレジオ会の副総長に任命され、トリノに働きの場を移した。副総長としてのドン・リナルディは父性的天分の才と、豊かなイニシアチブを発揮した。なかでも、召命への配慮、勤労青年のための精神的・社会的ケア・センターの創設、時代的要求の中で困難な時期にあったサレジアン・シスターズへの指導と援助、サレジオ協力者会の大きな躍進、同窓会世界連合の結成に貢献した。扶助者聖マリアの「使徒団」を指導し、世俗の中で生活しながら奉献生活の道を進む、新しい試みを結実させるに至り、これが後に「ドン・ボスコ在俗会VDB」として開花することになる。
 1922年に、サレジオ会総長に選出され、ドン・ボスコの精神を時代に合わせるよう、全エネルギーを修道会のためにささげ尽くした。サレジオ会的精神の養成者・霊的生活の師として、サレジオ会員の内的生活、神への絶対的な信頼、扶助者聖母への限りない信頼を再活性化させた。教皇ピオ11世より「聖化された仕事」の免償を得ることもできた。さらに、宣教地に関心を抱き、多くの青年を送り、言葉と習慣をとおして、より深く福音化が浸透するように配慮した。
 1931年12月5日帰天。教皇ヨハネ・パウロ2世によって1990年4月29日列福。